しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~[ばら売り][黒蜜]
左藤真通/富士屋カツヒト/清水陽平
わざわざ文句が言いたくてアカを作りました
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
まず私は純粋な興味でこの漫画を手にしました。
私自身、法知識は無いのですが半ば教科書を見るような気分で手に取らせていただきました。
そうして開いてみるとどうでしょう?数ページで如何にも感じの悪い雰囲気を出した主要人物が作者の鬱憤を代理人として晴らすかの如く、周囲の登場人物を皮肉っていきます。
漫画として1~3話目のインパクトというのはとても重要だと理解はできます。
しかし、今後この漫画を読み続けるとしてこの悪態を逐一ついてくる主人公と読者として付き合わなければならないのは何故でしょう?
何故主人公の言う事が正論だから、人の感情を逐一飲み込むよう促されるのでしょう?
この漫画にも立派な魅力があるのだとは思いますが、登場人物を含めた舞台が人を喰ったかっこいい主人公の都合の良いように動かされている風景は、素直に胸糞悪いです。
例えるなら重罪で捕まったはずなのに、1万程度の罰金で釈放された悪役を見ている時に匹敵します。
(いうなれば女性漫画版なろう系主人公とも言うべきでしょうか?)
少なくとも主人公のマイナス面を緩和できるだけのプラス面はありません。
ついでにですが、主人公の隣で突っ込みを入れているヒロインもただのお飾りで何の緩和剤にもなっていません。
もちろん嫌ならば読まなければ良い、その事に異論はありませんので私はもう読みません。
しかし仮にも興味を持って漫画を読んだ結果、これでした。
「思ってたのと違う」とはわけが違います。
何の気なしに手に取った物で、嫌悪感を持たされました。(とんでもない地雷です)
この手の漫画にありがちな欠点だと考えたので愚痴らせていただきました。
思うにですが、登場人物の魅力を描こうとするより誰かを懲らしめることに傾倒するので、こういった主人公に魅力があると考えるのだと思います。
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