このレビューはネタバレを含みます▼
ミステリアスで才気あふれるYoutuberとして大人気の雨穴さん。
一度見たら忘れられない独特の風貌と小鳥の囀りのような可愛らしい声で語られる魔訶不思議な雨穴ワールド。
その中でもひと際恐怖と驚きを呼んで大好評だった回の書籍化、しかもこの本はなんと漫画版。
雨穴さんファンで動画も書籍も楽しんだ者としては、漫画化を知ったときは嬉しさと一抹の不安を覚えたものです。
あの雨穴さんが漫画キャラとしてビジュアル化されている、しかもあのキモカワ(失礼)で可愛い姿とは似ても似つかない、ごく普通の漫画キャラとして。
動画やオモコロの雨穴さんにとても愛着のある私は漫画版のキャラデザインに最初は不満を覚えてしまいました。すみません。
しかし読み進めていくうちに全く気にならなくなっていきました。それはそれ、これはこれという感じで。
それにあの風貌の雨穴さんをそのまま漫画版で登場させるのは無理がありますし。
漫画版の雨穴さんはとてもかっこよくて麗しくてどこか神秘的、姿は違っても雨穴さんの穏やかで理知的な性格はそのままでとても好感を抱きました。
作画もとても綺麗でストーリーもわかりやすくて大変読みやすく、あっという間に読了してしまいました。うーん、次巻が待ち遠しい!!
変な家は白黒反転した家の見取り図から始まる物語の導入から印象的で、巧みな語り口と構成によりストーリーにどんどん引き込まれていきます。
どのメディアで読んでもとても怖くて面白く、手に汗握るミステリーの怪作です。
特に雨穴さんが夢の中で殺し屋の子供部屋のドアを開けるシーンは動画には無い迫力があり怖すぎて思わず声を上げてしまいました。
漫画ならではの恐怖体験で雨穴ワールドをより楽しみたい方は是非ご覧いただきたいです。
もちろん雨穴さんをご存じない方にも楽しめます。
この夏、今まで見たことのない新しい恐怖世界の扉が開かれることでしょう。