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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 蛍火艶夜【うす消し特装版】

    amase

    きっとずっと手元にある一冊
    ネタバレ
    2023年8月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単話からこちらまで全て購入しました。初めは特攻隊というものに抵抗を感じなかったといえば嘘になりますが、今はもう本当にこういう方もいたのではないかと思うほど静かに心になじんでいます。
    他の方が書かれている感想全て同じ思いであるのですが、後日談の八木は淀野がどう出てきても、ただ志津摩への愛情だけ語って、尽きない想いがあるのが嬉しく切なかったです。そして淀野も、決して顧みてくれなかった志津摩の想い人の顔を、息子さんを通して見たのですね…。
    人生の、語りたくない思い出、墓までもっていきたい秘密。八木は、志津摩との関係を淀野が知っていると察したのではないかと思います。彼のその執着も一緒に。そういう勘繰りさえ、何度読んでも少しずつ変化していって、まだまだ読み足りません!
    そして。最後の二人の幸せそうな笑顔。涙腺が壊れると同時に、これはきっと、天国に行ったあとの二人なのだと勝手に思っています。襟巻を交換したまま、自分が一番幸せだった時のまま、またそうして会うんです。そう思わないと心がもたないので!

    とにかく感想は尽きませんが、本当に素晴らしい話でした。塚本と和さんもたまらないです…!ずっと手元に置いておきたい本になりました。もちろん下巻も一緒に。楽しみに待っています!