このレビューはネタバレを含みます▼
これから読む、または読むかもしれない方が誤解されないようにレビューを書きます。最終巻はネジが美咲と莉々奈、ヒロイン2人とそれぞれ結ばれる話が描かれた2冊が出ます。決して結ばれなかった方の後日談などの話が読めるわけではありません。12巻で分岐し、美咲とネジが結ばれる話(美咲編)、莉々奈とネジが結ばれる話(莉々奈編)、という構成になっています。正直この作品の見所はネジが初恋の人か、国のAIが決めた相性最高の人かのどちらかを選ぶことだと思っていたので、このような結末となり残念でしかありません。今までの言葉や台詞が何もかも薄っぺらくなり、結局ネジはどちらとも結婚できるし子作りもするんだなという印象です。全く自分の意思が感じられず、ヒロイン2人とくっつけるための作者の道具にされたようにしか見えませんでした。そもそも11巻まで信頼関係を築き、時間を歩んできたのにたったの1巻で優劣をつけるなんて無理な話です。選択系のゲームとは違い、漫画は1つの物語が前提だと思っているので、分岐するなら最初からネタバレしておいて欲しかったです。裏切られた気分でなりません。仁坂の恋の話は良かったのでそれを加味して星1です。