こたつねこさん

「鬼」に家族を食われた兄妹の復讐物語。
だがドロドロはしていなくて、憎しみで戦うのではなく
兄妹愛・家族愛の方が強い。そのためとても読みやすい。

主人公が強さよりも優しさを持っていて、
敵である鬼に対しても慈しみの心がある。
自分が家族を失った痛みを知っているからこそ
相手の痛みにも敏感で、無念のままに鬼となった人を思いやれる。

アニメ化・映画化され記録的な大ヒットをした理由は
時代に合っていたこと、今の子供たちに刺さったこと、
残酷な中にあっても凛と立つ「やさしさ」ではないだろうか。

兄弟が失ったものを取り戻すために旅をするという意味で
「鋼の錬金術師」に通じるものがある（勿論全く別作品ですが）。
様々な作品の要素を取り合わせて現代向けにアレンジした感じもあるが、
作中の時代は大正であり、人間観がどこか古き良き懐かしさも感じさせる。

「個性」と呼ばれる特殊能力を持つ者たちが
ヒーローとなり社会の秩序を守る世界。
「無個性」（無能力）に生まれながらもヒーローに憧れる少年が、
絶望的な状況からいかにしてヒーローになるのか。

１話からハマる。名台詞がいい。母への気持ち……
親は、困難に立ち向かう子供にどういう言葉をかけてあげるべきか。
「こう言ってほしかった」という子供の気持ちが詰まってる。

夢を追う少年少女たちの物語は、
子供にも、子供心を持つ大人にも突き刺さり、
熱い気持ちを呼び起こさせてくれる。夢を情熱を。

強く生きろ！少年少女たちよ！前に進む勇気をもらえるマンガ！

王道の少年漫画。
努力・友情・勝利、笑いあり涙ありの海賊冒険活劇。
胸が熱くなるバトルや、お笑いシーンだけでなく、
名シーン、泣けるシーンも多くて感動できる。

そして出自の謎や100年の空白の歴史、
悪魔の実の秘密や敵の正体、数々の伝説……
果たして「ワンピース」＝ひとつなぎの大秘宝＝とは何なのか？
このクルー＝仲間たちと最後まで見届けたい。

元サラリーマンの、元絵本作家の、出世作。
web漫画から人気に火が付き、アニメ化もされている。
絵や物語も絵本風のかわいらしさがあるが、少年漫画も意識されている。

耳が聞こえず言葉を話せない、
王族だが落ちこぼれで家族や民衆からも期待されない。
そんな、ひとりぼっちの主人公ボッチが、カゲとの出会いにより
困難を乗り越え、様々な出会いと成長をしていく、
その姿に勇気がもらえる傑作マンガ。
ひとりぼっちじゃない。