このレビューはネタバレを含みます▼
モモを疎ましく思っていた。最初からしばらくの間は。。。過去の恋愛において、ユラのようにもユジンのようにもなれなかった自分の男性性への苛立ちだったのかな。と、も思う。たかがエロ漫画だ。とはいえ、50歳を手前にした初老の自分にとっては爽やかな青春ドラマを観た後の爽快感さえある。自分にとっては素敵な特別な物語だ。人間の心の中に「好き」があるということがどんなに幸せであるか。モモを誰とでもやれる女性?などと思って欲しくない。ラストの結論で良かった「モモ」幸せになってね。と、思うのは、嘘ではなく、やっと大人になりつつある自分の男性性が呟いた紛れもない本音。ユジンの気持ちも、ユラの気持ちも、気持ちよ〜く両立共存させてくれたエンディングに、自分の男性性に諦めないプライドも、慰めも頂いている気分。
たかが漫画の中の主人公ではあるが「モモ」の幸せを祈っている。
か弱くて逞しい「女性性」に対して、再び愛の眼差しを構築させて頂いた心境で読み終えた。気持ち良い読後感。