このレビューはネタバレを含みます▼
男女ともに仕事をまともにする気がないキャラが多すぎる。
主人公は言わずもがな、(こういうタイプの作品にはありがちだが)男性陣も主人公の容姿を褒め称えるだけのキャラとなり下がっている。
小松は主人公と敵対する人物で、キャラクターとして好感が持てるとは言い難いが、少なくとも職場において自分を売り込み、場の雰囲気を明るくし、仕事が円滑に進むよう役割を果たしていたとは考えられる。(人間関係でギスギスしていると仕事は大変やりづらいため。)
それを周囲が公私混同でぶち壊している。
男性陣も、小松が彼女もちの男と寝たことについてモラルを理由に責めたてているが、既婚者ならともかく単なる彼女もちで、しかもその時小松は泥酔していたわけで、モラルを問われるべきは男の方だけでは? 小松も行儀が良いとは決して言えないが……。
総じて「主人公の価値観は尊重されて、小松のそれは貶められるのが理解できない」。
私は二人のどちらも気に食わないので、今後主人公が破綻する展開を望むが、期待薄だろう。
せめて主人公に仕事をまともにする気があれば応援できたのだが……。