このレビューはネタバレを含みます▼
家族も頼れる人もいないオメガの女性が初めての発情期に運悪く犯され番にされてしまったところから物語が始まります。
発情期が来る事に来る番への欲求とおかされた悪夢に悩まされながらも鈴ちゃんを愛情深く育ててきた主人公彩音さん。
そこに元凶であり鈴ちゃんのお父さんが街にきてしまい鈴ちゃんにお父さんであること彩音さんとは喧嘩別れをしたことを明かしてしまいます。
妊娠出産、乳幼児の大変な時期を頼る人もいないまま発情期に悩まされながらも育て上げた我が子を悪夢の元凶である犯人に取り上げられるか一緒に暮らすか迫られ泣く泣く一緒に暮らすことにした主人公の今後が気になります。
細かな描写で心の変化や苦悩を表しながらくどくなくてすらすら読めてしまいます。
現実には無い性描写や制度の解説も丁寧で分かりやすかったです。
オメガバースで男女物は珍しいのでより引き込まれました。