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今月(5月1日~5月31日)
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シーモア島


投稿レビュー
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好きでしたが、、2015年2月11日この作品は秀逸であると思います。描写に凄みを感じます。主人公に感情移入して読んでしまいます。
気に入って何度か読み返している作品です。
ただ、今は少し印象が変わりました。
自分の体験談になってしまいますが、
昨年、自分の祖母が悪性リンパ腫で長年の闘病を経て亡くなりました。
病院から重篤の知らせを受けてから、二週間くらい山が続き、逝きました。
その間、最期を看取る為に家族で交代で付き添っていました。
ある時、祖母の個室で私と両親と3人で付き添っていましたが、22時で消灯だからと、いつもの担当ではない看護師が部屋の照明を消して行きました。付き添い用簡易ベッドは一つ。暗くなった部屋の中はモニターの明かりと祖母の心拍の音が響くだけ。若い看護師でした。
担当の看護師の時は、消灯時間過ぎても、厚意で消さずのまま居させてくださいました。
結局、翌日仕事が休みのため私が今晩は付き添うと申し出て、両親は自宅に仮眠しに戻り翌朝また来ると言って帰ることにしました。
そして、両親は帰り際、廊下で先ほど照明を消しに来たあの看護師に
『帰るんですか!◯◯さんは重篤なんですよ!』と強く言われたそうです。
祖母がなくなりそうな時に、更に精神的に参りました。
間違っては無いと思います。が、
何も分かってない、見当ちがいの正義を振りかざすだけなら誰でも出来るなと憤りました。
いつ亡くなるかわからない中、しかも、すでにもう二年前の時点で余命一ヶ月と言われていて、それでも一度は寝たきりから歩けるほどまで劇的持ち直しを見せ、祖母は精一杯生きていたと思うし、
私たち家族だって、祖母を看取りたい、でもそれぞれ働かなきゃ生活出来ない、有休全部使い果たし、父は仕事さぼってまで毎日付き添ってたし、
あの時だって数時間仮眠を取るために自宅へ戻るだけだったのに、
最期がいつかわからない、祖母が亡くなってしまう哀しみ、精神的にも体力的にも徐々にすり減っていくあの感じ。
患者側にならないと、患者側の気持ちなんてわからない。