☆☆☆ねお☆☆☆さん

この作者さんは絵がかわいくて、ストーリーは無理やりな事が多いですが…心理描写が細やかで好きなので内容はよく見ずに購入しました。
改めて内容を見て、私が興味ないＳMだったので読み進めるのに抵抗がありましたが、却って興味ないあるいは軽い興味がある程度の人の方が共感できる内容だったと思います。

いじめられた経験が元で自虐的になってる人を助けようとしたのに、 自分は何も出来なかった。それどころか自分はその人を見捨てた。結局自己満足にもならず、罪悪感が残ったまま、その人は自力で助かった。そんな諦めにも似た気持ちが、ラストシーンに現れてる。
私が同じような体験をしたせいか、ただのセンチメンタルか…という下りに自嘲、自責、やりきれなさ、色んな感情がこみ上げてきて、涙が出ました。

まだ 4話までだけ、ストーリーの冒頭部分ですが。

扉絵で期待を裏切りません。絵がとても綺麗で丁寧です。
独特の世界観を持っている作家さんだと思います。岡野玲子／夢枕獏の｢陰陽師｣や今市子の｢百鬼夜行抄｣などに近いのでは。
勿論超大作というよりはライトノベルティ寄りではあるのでしょうが。
主人公が妖狐なだけに段々ナるトさんに見えてきます。
絵に一目惚れでしたが 主人公のお目付け役(烏天狗)がいつも同じ方向を向いていることに違和感がありましたので★マイナスしました。

無料立ち読みして 絵がギリギリセーフだったのでパック買いしました。

この下手うまな感じの絵がダメな方はまず遠慮したほうがいいかも。

大体２話くらいの短編集で(表題作は３話完結)、前置き→Ｈの急展開が定石になっています。
登場人物があらゆる意味で愉快or可愛いキャラ多数なのがツボでしたが、話があまりにも短すぎて寂しい。設定もよくわからないうちに完結。
サクッと読むぶんにはいいですが。
可と不可と どっこいどっこいでした。

元ネタは古代シュメール神話の神々。先の方がレビューされてましたが、まず元ネタが分かるか分からないかで面白さが二分します。そしてオジサマ受けが好きかどうかでも二分します。この方の描く受けはほぼ乙女系ですのでまた二分します･･･。
個人的な意見ですが、この作家さんの魔物系の画力があればBLじゃなくて普通のファンタジーとして描いてほしかった。
古代の神々にそれっぽい和名を付けたり、｢名で縛る(言霊)｣という考えがあったり。設定がしっかりあるのにBL要素で台無しにされてしまった気分です(BL読んでいるのに。)
ですがあまりにも神話絡みがツボだったので星４つで。

ストーリーは流れにまかせて、だらだらと進みます。主人公がフラフラしすぎて少しイラつきます。中身は深くありませんが、少女まんが独特の複雑な(？)恋愛相関図です。絵はかわいいので･･･ただかわいい♂同士のイチャイチャが見れればいい!!っていう人には、オススメかも。
なんとなく続きは気になって読んでますが、この優柔不断な主人公･･･いい加減にしてくれって感じです(笑)