【単話売】恋をするつもりはなかった-double-
鈴丸みんた
このレビューはネタバレを含みます▼
まずは続編完結おめでとうございます！
みんた先生の作品のなかで一番『恋をするつもりはなかった』が好きなので、続編の制作が決定したときは大喜びしました。ただ今作では、1〜4話までほとんどロウと日比谷をメインにストーリーが展開されています。交際後の佳乃とロウのハッピーないちゃいちゃ話が読めるかも！と勝手に期待してしまっていた部分もあり、どういう気持ちで読めばいいのか分からず…。ロウが人たらしたる所以である優しさ、距離感の近さに、佳乃を放っといてなにをしてるんだ！とモヤモヤしてしまったり。レビューでもロウの行動や続編の意図について様々な感想があるのを目にして、大好きな作品だからこそ連載を追っていたらメンタルがもたない気がして2話まで読んで寝かせていましたが、完結したのを機に3〜5話まで一気読みしました。無印が好きな方は続編を読まない方が良いかもという感想を目にして恐る恐るでしたが、続編を読めて良かったです。やっぱりさすがみんた先生でした。5話の佳乃が本当に良かった。1話では言いたいことを飲み込んでしまいがちな佳乃にロウが「言っていいんだよ」と促す場面がありましたが、今回の出来事を契機に言えるようになった佳乃に胸がきゅんとしました。とても健気。一方でロウも相手の立場になって考えることを学び、もう絶対に佳乃を不安にさせないと決意するところが格好良かったです。学びを活かせる男。続編なのに佳乃にとってはあまりプラスではない展開が続くのはどうして〜と嘆いていましたが、5話を見て自分の中で納得できました。ロウって誰にでも優しくて愛想もよくて。学生から社会人へとライフステージが変わり、きっとふたりが会える頻度も少なからず減ったと思います。そこで佳乃が不安を抱かないなんてまあまず無理だよなと。ましてや初めての恋人だし、男女関係なくモテまくるし。ロウと佳乃が今後もずっと関係を続けていくには、そういった不安や心配は一番に取り除く必要があるから。だからこの続編ではそこに焦点を当てたのではないかと思っています。日比谷を危険視していた時期もありましたが、最後まで読んではっきり分かりました。ロウには佳乃しか見えていない。さらに絆が深まったふたりがいちゃいちゃするところももっと見たいので、同棲編待ってます！健気で可愛らしい佳乃に毎日ハートを射抜かれるロウの姿が目に浮かびます❤
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