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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • イケメンが発情してたので処女なのに調教してみたら駄犬になりました【完全版】

    桜木桃子/よしざわ未菜子

    性癖
    ネタバレ
    2023年9月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ あまりにも良い。この作者様のムーン作品には全て目を通していますが、どれも珠玉の作品です。やはりBLと女攻めの親和性の高さを感じます。今回の女攻めというジャンルには、男性性の調整という匙加減の難しい問題が有りますが、短髪、筋肉質、程よい逆転、という三拍子で見事に問題を乗りこなしていました。
    また、ただドMなだけ、というのとは違って、男側の優しさを男らしさに転じています。恥ずかしさを覚えながらも、割とノリノリでヒロインにオ⚪︎ニーを見せつけるシーン、陰部撮影に前のめりで応じるシーンなども、普通の女攻め作品では見られない鋭さとリアルな台詞回しの両輪できちんと成立していて、大変良かった。
    そして最も良かったのは剃毛!剃毛!剃毛!これだけで星を1000個贈呈したいと思いました。世の中には女攻めを謳いながら何故か女性にのみ剃毛を強いる作品が数多ある中で、男性のパ⚪︎パンという性癖を入れてきた点に脱帽しました。伏線となる陰毛を引きちぎるシーンなどは、一瞬純文学を読んでいると錯覚するほどの凄絶さです。陰毛の描写を「茂み」の一言で終わらせず、細かく描いた後に剃毛……!最高という他有りません。惜しむらくは、その後の物語にパ⚪︎パンがあまり活かされなかった事でしょうか。銭湯に入れないと言う男を強引に混浴に入れたり、撮影した写真をWikipediaの男性器説明ページに掲載したり、いっそ永久脱毛させたり、羞恥を煽る話があれば良かったなと感じます。全体の章立てという現実的な問題もあるのでしょうが、車が登場していてカープレイが行われなかったのも寂しく感じてしまいましたが、結論総じて最高です。これからも応援しています。
  • 月子さんは年下夫をえっちにいじめたい

    春日絹衣

    最高
    ネタバレ
    2023年9月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ これまでどんなに作品が面白くてもレビューをして来ませんでしたが、内容があまりに良かったため初めてレビューを投稿しました。

    おそらくBLを描き親しんでいるであろう作者様が、女攻めというジャンルを描くと素晴らしいものができるという傾向を常々感じていましたが、こちらの作品はまさにそれです。恥じらう男性側の表情や姿勢、主従逆転する際の男性的な描写まで、一貫したものを感じます。

    BLでは、身体的性差が存在しないため、受け攻めを決める要素が登場人物の性格やビジュアルに依拠しがちで、私の中で受け攻めを「納得する」ことが必要でした。一方、女攻め作品は、受け攻めの逆転を前提に話を読めるため、自分で辻褄を合わせる必要がなく純粋に作品を楽しむことができる点が良きだと思っています。

    また、BLでは焦点を当てられてこなかった、受け側の男が「男らしさ」とどう向き合うのか、という問いが女攻め作品には存在します。この作品でいえば、年下夫が羞恥に顔を赤ている時、彼自身は「男としての自分」とどう向き合っているのか、ということです。この作品では、主従逆転によって男性性を取り戻した年下夫が、妻を攻める、という描写によって、「男らしさ」への回帰が果たされています(BLでは攻める男性が独占的にこの役割を担っています)。これは、「普段は妻に責められる寛容さがありつつ、やる時はやる」という構造になっていて、年下夫が実際にはただ攻めるだけの男性より「男らしさ」を備えているというように求める訳です。この構造は女攻めにしかありません。

    激重レビューになってしまいましたがまとめると、私はこの作品の続きが読みたいし、作者様がこれから描くかもしれない女攻め作品を読みたいです。