このレビューはネタバレを含みます▼
全体に1ページあたりの文字数が多いのと、時折戻ったりしながら読んでいかなければ、登場人物の思考を追うのが何だか難しい感じでした。しかしかなりのページ数なのに、意外と展開が遅いです…。
そんな中、2巻で出てきた土井の、まぁムカつくこと。もったいぶって色々言ってはいるが、屁理屈ばかり。恨みはないけど楽しそうでうざいと陰で言っていながら、どうでもいいから暴露したとか、自分の中にある妬み嫉みはちゃっかり封じておいて、とことんご都合主義。俺だからこれぐらいで済んだとか、正当化する事に余念のない奴で。どうでも良ければ、わざわざ佐倉のバイト先まで行くとか、写メ見せびらかすとか、労力を費やさないでしょ。人に知らしめるのは義務でも何でもないんだし。ホントこんなにムカつく登場人物は初めてだったので、是非3巻では痛い目見せてぶっ潰して欲しいですね。
あと、土井を殴った唯司だけが停学になったのは、おかしいかと。明らかになっちゃんを突き飛ばしてるし。机に頭ぶつけてるから、打ち所悪かったら大変な事ですよ。まして相手は女の子ですからね。それと、先にやられたとは言え、土井も殴りかかろうとして、間に入った大和に拳が当たってるので、ここでも怪我をさせてますよね。先生も「殴ったら負けなんだよ」なんて言うのなら、土井も停学にしないと。寧ろ、二人に手を上げたんだから、もっとヤバくないですかね。