フォロー

0

フォロワー

0

総レビュー数

1

いいねGET

5

いいね

2

レビュー

今月(5月1日~5月31日)

レビュー数0

いいねGET3

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • 薔薇のために

    吉村明美

    名作!
    ネタバレ
    2014年9月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 懐かしいなぁ。もう数十年前の作品ですよね。当時はすごく質の高い作品と感じていたものの、ある種の「重さ」が辛かった。でも、今は自分もそれだけ齢を重ねたので、登場人物すべての気持ちに、寄り添っていくことができるのです。私も大人になったんだなぁ(笑)。

    今読み返しても、「人間」というものを骨太に描いているから、色あせることがない。懐かしくて3巻無料立ち読みしたら、結局全巻購入してしまいました(笑)。思うツボだねw。
    北海道の風景が、またいいですね。この作品の中で描かれる北海道が好きで、憧れました。

    しかし、読み返してみても、私はどうも菫さん、ずるいなぁって思っちゃうのよね。苦しんでいるのは分かるし、理由も分かるのだけど、ゆりに甘えすぎだろ、と。
    また、葵くんの想いが切なすぎて、途中見ていて苦しくなります。社会規範を超えてさえ貫こうとするゆりへの想いを抱えてなお、ゆりの幸せを願わずにはいられない彼の心を思うと、辛いなぁ。葵君、私は君が好きだよ。

    登場人物すべてが個性があって魅力的です。深い、人間の心の苦しみや葛藤を真正面から描いているから、時が経ってもこの作品は人の心を打つのだろうなぁと。ゆりのまっすぐで、正直な性格は憎めないです。彼女は本当に、美しい。デブでブスという設定にもかかわらず、人を魅了します。