凌駕さん

あまりに最高すぎた。
受けも攻めもどちらも可愛いし格好いい。
特にフジミ君がドストライク。

BL漫画ではネコになること＝男としての敗北、女性化みたいな表現が多いし、その立場が最初から明確になってる作品が多い(表紙で受けが半裸だったり、受けがやたら可愛く書かれてたり)のだけれど、この作品はゴールはわかっている上で、受け攻め以前に二人の男性が偶然出会って相手を自分の感性で好きになって、最終的にネコタチどちらになりたいのか、相手のことも思いやりながら選択してるのが素敵。
冬真さんの自分は男としてフジミに抱かれたいし愛されたいと思うようになる心境の変化が良かった。
こんな話の流れなので、下世話な話個人的には逆も見てみたい。
そして全体的にハッピーハイテンション、読んでて幸せになる。

兎にも角にも、続編お願いしますうううう。

佐野の誰にでも好かれたいし、波風立てたくない、でも皆他人って考え方、今の若い人に結構多いんじゃないだろうか。自分もそういう寄りの考えなんで、すらすら読んでしまいました。

でもそれって、結局誰でもない誰かに依存してて、そりゃ一人でも自立してて自由な高木に惹かれちゃうよねえ…という。
佐野の世界がこれから高木によって、良くも悪くも少しずつ壊れていく展開を楽しみにしてます。