ななさん

シリアスとコメディの配分が良く、物語も然程難解ではないので、ストレスなくスラスラ読めます。『BANANA FISH』をグッッッとライトにしたらこうなる〜みたいな感じ…かな？
キャラクターも魅力的なので是非ハピエン迎えてほしい！

アニメを視て読みました。
共学なのに女子だけが集う文芸部という、少々地味で少々拗らせた、このまま何もなければ間違いなく将来的に喪女になるであろう少女たちが、悶々としつつも愛と性との間を迷走し、時に暴走する様がコミカルに描かれた青春群像劇です。
登場人物それぞれが抱いているコンプレックス、友情の妨げになる妬み、憧れ、猜疑心、様々な感情に、人と関わり合う中で気付き、驚き、傷付く様子に、ジリジリさせられます。
過ぎたから分かるあの年頃のモダモダ、すれ違い。今なら分かる解決法…
全部の体験と知識、知恵を持って駆け戻りたいような、酷くもどかしい青春が描かれています。
あまりパッとしなかった思春期を過ごしてきた者としては、物語中で彼女たちがおおいに荒ぶってくれたらいいな、と期待しています

『おせん』のドラマ化で一躍注目を浴びた作家さんですが、近年描かれる作品ではより家庭で真似のしやすい料理が取り上げられています。レシピも勉強になる。
食器の組み合わせなどは所詮道楽者の話じゃないか！と思うかもだけど、カレーに韓国スプーンは試してみたら納得の良さでした。
魚の捌きかたも実践的だし、これまで知らなかった郷土料理もたくさん知れる！
自分で作りたい食いしん坊さんには絶対おすすめです。瑠璃ちゃんレシピは裏切らないぞ！