このレビューはネタバレを含みます▼
ネットの広告で見かけて、絵柄のかわいさと話の重さとミステリーさにハマってつい全巻読んでしまいました。
女子高生が殺人、というヘビーなお話ですが、主人公たちそれぞれの思惑や考えが丁寧に書かれて、複雑ながらもすごく楽しく読むことができました。あと絵柄がかわいい、出てくる女の子のキャラデザが好きでした。
最後まで読み終わった感想としては、一番最悪な結末(少なくとも繭にとっては)で、リアルというか心が痛いというか…繭は周りの人たちに支えられ生きていくという描写があったのが唯一の安心要素でした。
最後、もうどうにもできない、本当にどうしようもない繭の想いで終わった所は、これが加害者視点の漫画であるという事を強調しているようで、良い意味で読後感が悪くて好きでした。
また個人的には繭のキャラクターが好きだったので、このラストがよかったと思う反面、意外とあっさり終わってしまって少し物足りなさを感じました。あえてそうされたのかもしれませんが、何か裏話があればどこかで読みたいです。
最後に、作者の甘味先生を初めスタッフの皆さん、心に残る作品を届けてくださってありがとうございました。