井上トロさん

「女性の価値は長い髪の美しさで決まる」とかいう、エロ同人みたいなトンデモ設定にまず引っかかった…。
どんな風に王子を罠にはめるのかと思ったら、イマイチ面白みに欠ける展開でがっかり。
広告で気になった人は、買う前にネタバレレビューを読んだ方がいいかもです。
それでも読みたい！ってなったら購入した方がいいかと…

お金持ちのイケメン貴族と地味なヒロインが契約結婚するが、イケメンが愛人を捨ててヒロインを溺愛するありきたりな、なろう系
↓作中のノリがいちいち古臭いし痛々しくて個人的にキツかった…
・ヒロインが読者に話しかけてくる
・ビバ☆とかのワードセンスが…
・(語尾に☆を多用するのもキツイ)
・〇〇？何それオイシイノ？系発言

正妻VS愛人がメインの巻(1～2巻)以降は読む必要ないと思います。
2巻までは
・契約結婚後に愛人と別棟で暮らすイケメンと、邸宅で使用人達と暮らすヒロイン
・イケメンに放ったらかされてる間に、ヒロインは使用人と仲良くなって邸宅の掃除や模様替えをする
・久々に邸宅へ戻ったら屋敷の雰囲気が変わってて驚くイケメン
・ヒロインに興味を持ち、邸宅で過ごす時間が増えるイケメンに怒る愛人
・イケメン「ヒロインが好きだから別れてくれ」、愛人「こんなヤツくれてやるわよ」、ヒロイン「いやいやいりません！」

その後4巻まで買ってしまいましたが、ヒロインを溺愛するイケメンとそれになびかないヒロイン
まあ何の盛り上がりもありません

便宜上イケメンと記載しましたが言動にも振る舞いにも魅力を感じない男と、(健気さ演出なのか)貧乏性でやたら使用人と同じ待遇を要求するキョトン系ヒロイン…
登場人物にあまり良い感情を抱けませんでした
3巻以降は蛇足です

12巻まで読みました
これ、今まですれ違ってたヒロインと婚約者が心を通わせてハッピーエンド！って結末になるとしたらあまりスッキリしないなあ
婚約者がヒロインとのデートでほかの女の名前ばかり出したり、デート中不機嫌そうだったり、手紙を一切送らなかったり、昼食時や夜会でヒロインを放ったらかしてほかの女と一緒に居たり。
途中から、そういった行動は照れ隠しやこんな事情があって仕方なかったんです！って回想があったり特別編で描写されてたけど、「じゃあしょうがないね」とはならないからな。
やたら「周りに軟派な奴がいたから俺は硬派に振舞おうとした。こんな男は嫌だという話を女達がしていたから、俺はそれをしなかった。」的な、弁明みたいな回想が目立って鼻についた。

ヒロインはヒロインで思い込みが強すぎて、キョトン感が気になる人は多そう

ラブラブハッピーエンドよりは自立して働くヒロインを支える婚約者とか、ヒロインの意志を尊重する立場になるならまだモヤモヤしないかも