このレビューはネタバレを含みます▼
私は大人として、人との繋がりを持って初めて、幼少期の親からの愛で今の自分が形成されていることに気付きました。そんな気付きが、こうして漫画として形になっていて嬉しかったです。親に愛されていた姉、親に愛されなかった妹、親に否定されて自分を抑制することが癖になった律。大人になるとこうなるよね、と思いました。
愛されて育ったじゅんは真っ直ぐです。それに憧れる2人はどこか足りていない。愛を受けた人=真っ直ぐなのであれば、愛が欲しかった2人が憧れる存在なのも納得します。
確かに、らんのしたことは愛されなかったことを理由にして良いことではないと思います。でも一度失敗しないと気付けません。自分の言動の理由が過去と繋がる感覚に共感しました。そうしてやっと、自身のたりない部分に気付いて1人でも生きていけるように、自分が自分を愛していけるように前に進み、じゅんのようになっていくのだろうと思います。
生い立ちはどうであれ、不倫はよくないですが。。
私もじゅんが羨ましいです。