このレビューはネタバレを含みます▼
扱っているテーマは重いのですが、コメディータッチでテンポよく軽く描かれているので読みやすいです。
が、主人公も永遠に若く健康なわけではないのに、一生一人で戦っていくのでしょうか?仲間が居てもいいんじゃない?性的マイノリティは、一人で居るのが幸せなの?と…その辺は読者に考えさせたいのか、私がマイノリティでは無い為に理解出来ないのか、わかりません。
「安定」は「逃げ」なのか?安定を手にいれることはいけないことなのかな・・・「結婚」を「偽装」というなら、男女のカップルも偽装だらけだと思うのだけど。性的志向が違っても、信頼できる人と家族になるための制度だとは捉えないのかな?
性的マイノリティという時点でかなりの孤独を抱えているのに、一人で生きていくなんて、誰しもそんなに強靭なメンタルを一生維持し続けられるとは思えないのだけれども・・・。
何が幸せなのかはそれぞれで、他人の物差しでは測れないんでしょうけど、登場人物には幸せになってほしいと思います。
「自分の心ほど信用できないものはない」と作中で主人公が話していましたが、私はいつか主人公が心変わりして、信頼できる家族や仲間とともに孤独ではない人生を歩んでほしい・・・そんな続きを見たいと願望してしまいます。