MY SWEET BUNNY CAGE
閏あくあ/蓮井子鹿/parasite garden
下巻が最悪。100点になれたはずの10点
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼
私は誘拐系執着系ストーカー系自体はokなので、ちゃんと最後まで読みました。脅すだけで痛いことも実際にはせず途中までは良かったのに、最後は脚の腱を切って薬で理性をなくさせて最悪でした(泣) そこまでは求めてない、、
そしてメリバとしてもおかしい。メリバっていうのはね、互いに地獄へ堕ちたとしても、愛し合うまたは相手を完全に洗脳しきらなければならない。この主人公は、強引に手段と希望を奪われただけで、本当に心まで堕としきれたといえるんでしょうか??これじゃ、ただの誘拐。薬を使っても最後まで「愛してる」だけは言えなかったというのが、なによりもの証拠。
んで男サイド。
男の方はあくまで性欲ではなく病的に愛情を欲している。恐らく本当に主人公の容姿がタイプで好きなんですが、結局最後まで「愛してる」だけは言わせられなかった。そして自分を愛していないことを、男側もちゃんと理解している。
君の全てが好きだ、と告白したけれど、結局その「全て」は男によって改造されたもの。
なんだろう、この男は狂気だけではないと描きたがってるのが私には分かるので、このすれ違う状況を"切なさ"として余韻を残しまた違う作品にすることもできたはずだが、それにしては作品にも男の描写にも文学的情緒がない。
あとウサギさんも本当に殺していて、これに関しては「こいつマジかよ」と素直にドン引きした。また結局、主人公は最後まで、ただのあのウサギの代わりだったんだろうか?という疑問も残る。男の心が見えない
オマケ絵にあったみたいな、普段は男がお世話係かつ女の子がプンプンしてる感じだったらよかった。あくまで普段は対等。で、男側ももーしょーがないなーからのエロ、身体から教育して最終的には行為中でもいいから自分の言葉でお互いに「好き」と言えたならまあまあよかった。欲を言えば本当に愛しあえたならサイコーの漫画だった。
絵が可愛く、要素は揃っていたので、もっとやれたはず。たとえストーカー系やメリバが苦手なヒトでも、作品さえよければ納得してくれるんです。これはジャンルのせいではない。
とても惜しい。そしてなぜか私が悔しい!!