このレビューはネタバレを含みます▼
私がこの作品を読んだのは何年も前ですが、1巻だけでリタイアされている方が見受けられるので、勿体無く思いレビューします。ただ、主人公雪哉の有能さ痛快さが純粋にお好きな方は4巻までで良いかと。
このシリーズは伏線だらけです。そしてその回収が2冊後だったり3冊後だったりすることがよくあります。また、時系列や主観も巻によって入れ替わりがあり、伏線だったことに後で気がつくなんてこともあります。モブだと思った人物の発言がめちゃくちゃ重要なことも。それらが繋がる瞬間が、堪らなく魅力的です。
主人公雪哉は、序盤はわかりやすいザ・主人公です。しかし時が進むにつれ、彼は変わらざるを得ない状況となり、自分の正義を貫く道(かなり外道)を選んでいくことになります。その過程も割とエグいですが、読むと山内の人物同様、読者の我々も雪哉の論に「納得せざるを得ない」んですよね。感情論で否定は多くとも、論破は許さない。良くも悪くも雪哉はずっと有能です。
1巻2巻は種蒔きです。まずは是非、4巻辺りまで読んでみてください。まとまりのない長文を読んでいただきありがとうございました。