Nukoさん

5巻まで読了しました。

コレまでと違って
コメディ性が強くなり、虚構性が弱くなり
2時間ミステリードラマ風になりました。

コメディ性
→コレまでの金田一は事件が始まるまではギャグ展開が挟まれていたが、一度死体が出てくるとほぼシリアスに展開がなされた事で緊張感がありました。
本作ではそのシリアスな展開よりもコメディ的な展開が続く事が多いです。そのため、今までみたいに怖いシーンや恐ろしい演出みたいなのが皆無なので、頭に残るのが随所に展開されるコミカルな展開ということになっていきます。

虚構性の低下
→金田一と言えば
宝探し・食い物が荒らされていたり、謎のメッセージが残されているといった怪人の存在の演出・犯人よりも被害者に同情してしまうような悲しい動機・謎の村
といったように現実ではそうそうないだろうという要素で話が構成されていました。
しかしながら、本作にはそういう要素がなく、現実的にあり得そうな要素で大体構成されています。

そのため、過去の金田一シリーズとして見るならば評価は下がるかもしれませんが、別な金田一として見るならばアリかなと思います