このレビューはネタバレを含みます▼
沖田×華さんのファンです。「透明なゆりかご」は名作ですが、この「お別れホスピタル」も素晴らしい。
さまざまな人生があり、その集約として死がある。数十年を生きた人々の、ドラマを垣間見た気持ちがします。平凡な人生などないのだな、と感じさせる作品。
戦友の帽子の話はすさまじかった…。あえてミスリーディングを誘う(戦友の形見なのだろうな、と)手法も見事です。
ただの聞き書きではなく、死にゆく人が最後に見た景色を描くなど、マンガらしい芸術表現に昇華されているのも良い。
感動的なだけでなくコミカルな軽めの話も入ってるのも良いです。続刊希望。