悪役の王女に転生したけど、隠しキャラが隠れてない。@COMIC
四つ葉ねこ/早瀬黒絵
このレビューはネタバレを含みます▼
これから書く内容はかなり批判的になりますのでご注意ください…
私はなろうと小説版両方読んでいてこの作品が大好きです。
その上で言わせてもらいます。
無駄が多すぎませんか?そして下手な改悪はやめて頂きたい…
まずリュシエンヌへの虐げが結構優しくなってますよね。
ルフェーブルと初めて会った後王妃に見つかって連れ戻されるシーン、あれ原作だと髪引っ張られながら引きづられてルフェーブルを見て安堵し笑った後蹴られて気絶します。
あそこがただ引っ張られながら歩いているし手で引っ叩かれて気絶もしてません。原作はリュシエンヌへの扱いの「エグさ」があるからこそこの後の幸せが引きたっているので何でここ変えちゃったんだろう…と残念でした。
そして王妃の過去追加が気持ち悪かったです。
王妃がどこまでもヤバい人だったからこそルフェーブルの断罪もスカッとできたのに「王妃にもリュシエンヌを虐げる悲しい過去があったんです!」って感じで変に同情させようとするような表現が不快でした。
何よりリュシエンヌの性格微妙に変わってませんか?
原作のリュシエンヌは前世の七海よりもリュシエンヌの感覚がかなり強めで、虐められるのはいつものこと、ご飯がないのは当たり前というように自分の環境にそこまで辛い、苦しいというような感情はなかったと思います。
なんなら痛いのさえ我慢すれば生きていけるんだから外よりマシと思うくらいには。
それに対し漫画版リュシエンヌは今の環境は辛い、もう嫌だ、など前世を思い出し涙するシーンもありました。
そこが1番の解釈違いです。
リュシエンヌは確かにこの環境を辛く思っていますが、それ以上に生きたいんです。
特別意味はないのにただただ貪欲に生きたいと思うんです。
そんな、か弱くてどこまでも純粋だけど意外と賢く図太いところのあるリュシエンヌにルフェーブルは引かれたはず。
そういった描写が漫画版ではかなりズレているように感じました。
まとめると、原作にあったシーンは変に変えたりせずそのまま絵におこして欲しかった。
以上です。
長文のお気持ち失礼しました。