このレビューはネタバレを含みます▼
自閉症児の母です。全体としてはすごくよかったのですが、途中に出てくるADHDの子の様子が、どう見ても自閉症でした。
自閉症児は「道順が思った順番と違った」などのこだわりで外でも家でもパニックを起こして絶叫することがありますし、注意が一点にしか向かないので、しょっちゅう転んだりぶつかったり怪我をします。
叩いたりせずに必死に育てていても「親が暴力振るってるからあんな様子なんだろう」と見られる場合が多いのです。
「ADHDは軽い発達障害なので」という台詞で、「ADHDなら幸いで、自閉なら残念なの?知的障害を併発してたり、重い発達障害だったら、希望が持てないの?」とガッカリしました。
漫画を読んだ人に、ディッフィカルトチャイルドだから、この親もしてるのかも、という目で見られるとしたら憂鬱です。
障害児でも、あんなことせずに必死に育てている人もたくさんいます。可愛がっている人も。それにも触れてほしかった。
それ以外のエピソードはぐいぐい読まされたし、よかったので、そこだけ残念です。