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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 真綿の檻【マイクロ】

    尾崎衣良

    娘と母、両方わかる
    ネタバレ
    2022年6月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まるでウチのことかと思いました。
    いや、まるでそのまんまではなく、わたしの父は主人公の父親と、態度は正反対です。口調は優しいし、進学についても「行かせてやった」という言い方はしません。
    あと、主人公(榛花さん)は学生時代に自分を大切にしなければならないことに気付き、未来の自分のために早くから努力していたのに対し、わたしは40代になってからってところも違います。
    それに、わたしはひとりっ子。家庭を持っている所は同じだけど、わたしには子どもがいるので、そこも違う。しかし、表面的なことが違うだけで、中身は同じだと思いました。
    今、わたしの両親は80代に入ったので、主人公の親御さんのように「お前がやって当然だ!」みたいな威勢は無さそうですが、介護は間違いなく期待しているでしょう。「迷惑かけたくない」と言いながらも、散財をやめないんですから。
    その時が来た時に、主人公のように、自分の軸を信じ、しっかり持っていようと思えた漫画でした。
    そして、母としてのわたしは、自分の娘に主人公の母親のようなことをしていないかを、漫画を読んで振り返らされました。娘にも弟がいますし。でも、親目線でいうと、どうしても長男長女には、下の子よりも目がいってしまいがち、気にしちゃいがちになるんですよね(--;)上の子で特に女の子は何事も早熟なこともあるのでしょうが、兄弟で対等を心掛けなければと改めて思いました。
    さらに、旦那さん…。わたしの旦那さんも、主人公の旦那さんのように、わたしを実家(の雰囲気)からいつも助け出してくれます。が、いつしかそれが当たり前の気持ちになっていた…。それがこの漫画を読んで、「そうだ、ウチのパパもこんな感じでわたしのことを思ってくれているよな、ありがたい存在だよな〜」と、再認識しました。
    わたしのように心に引っ掛かる読者と、こういう環境下で育っていない読者だと「ふーんだから?」みたいになって、賛否わかれる内容だと思います。(まぁ何でもそうなんでしょうが)