おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中! 【連載版】
晴田巡/荒瀬ヤヒロ
このレビューはネタバレを含みます▼
以前なろう版を読んでいました!(ケイオスが“自分の婚約者だぞ!”って宣言するところまでですね)
ケイオスもキャロライン様も本当に何てことを……改心してニコルに向き合うのは当然のことなんですけど、もうちょい早く何とかならんかったんかってのが正直なところですよね
最初に軽く読んだときは「ほのぼのハピエン〜良かった良かった…のか?」くらいだったんですが、冷静に考えて“白い結婚”の可能性に辿り着いて初めて危機感を持つって、え、“自分の仕事に口を出さず身体と胎を差し出す従順な妻”が欲しいってこと…?ほのぼのちゃうやんけ!と慄いたんですよね
読み進めていくと主従揃って不器用でポンコツ(可愛い表現をしています)でありガチモンの外道ではないとわかるのですが、周囲が「見損ないましたわ!」「最低!」という反応になるようなことをしているのは事実なので…
なろう版で「ええの?え、ニコル、ほんまに…?」ってハラハラして見ていましたが、漫画版の至るところで出てくる補完や令嬢・令息の表情でやっと納得というか安心して見れたというか
キャラクターたちがコミカルに描かれていて、且つしっかりと周囲がフォローor制裁をしてくれているので、ニコル!お前の味方たくさんおるで!と楽しく読めました
でも…そうですね、いかにカリスマを持っていてフォローしてくれる臣下がいるとはいえ、ここまで身近な人間の状況把握ができないキャロライン様…大丈夫です?
身近な人間の行動に違和感を抱けずして市井のことをどうにかできるものか、と
隣国の王様にばっかり頼るようではあかんのやで、国母は生徒長とちゃうんやぞ、自立して皆を見て治めなあかんのよ
自覚が足りひんぞ…嫁ぐの間もなくやったらほんまに急務オブ急務、それこそケイオスと同レベルで
いくらでも言葉が出てきてしまうんですが、交流会で勇気を出して頑張ったところ、気持ちを言葉にしたところに関してはケイオスに拍手
まぁニコルはもう(ᐡ ' ' )キョトン…なのでまぁ、ちょっと、いやかなり、頑張るなら相当頑張りなはれ…って感じですね
先述のとおり「え、大丈夫か、これで靡かんよな、ニコル?ニコル??」って心配してましたが、漫画版では「おひとり様謳歌するぞー!」ってちゃんと振り切ったニコルを見れて一安心です
ここまで来たなら、ケイオスとの結婚含めどんな道を選んでも安心して見てられそうです