このレビューはネタバレを含みます▼
神話ものであることから合わないだろうなーーなどと思いつつ無料で読めると知り、食わず嫌いもするもんじゃないしと読むに至りました。ここは沼でした。沼。ズブズブです。爪先入れたつもりが首まで浸かっちまったやつです。
美麗な絵に深みのあるストーリー。エジプト神話を知っていればするする入る内容であるし、全く知らなくてもコメディとシリアスが入り交じり読みやすいと感じました。
そして肝心のストーリーですが、大筋はエジプト神話、イシスとオシリスについてを調べれば流れは分かります。こちらも是非。横暴で残虐な戦争の神を撃ち落とすため立ち上がった若き神。実力での勝負は不公平であるとして2人に告げられたのは、三本勝負に勝ったものをエジプトの王として認めるというもの。勝負の行く末は……というものです。迫力ある戦闘に家族の愛情。情事もエロティックに描かれております。とてもえっち。
さて、レビュー題の話です。主人公、セト。まーーなんと言っても不遜で横暴。初見ではなんだこいつと言わんばかりの暴政を繰り広げています。それは確かに事実なのです。しかし読み進めていくと「あれ、なんか……あれ？」となります(個人差あり)。したことがしたことですので報いといわれればそうかもしれません。そのやったことがいままさに、彼へ返されています。でもそこまでする～～？？？幸せって何～～？？？となります(なった)。流石に。だからこそこの辛い時期を乗り越えた後、彼が全てを成し遂げた後に幸せになってほしいんです。切実に。セト伯父幸せになって……
ながながとお付き合いいただきありがとうございました。
注意点として無理矢理やかわいそうな受けが苦手な人は閲覧にちょっと注意が必要かもしれません。2部では多人数に受けが……となりますので、調べてから購入をおすすめします。
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