甘く痺れて抜けない、義兄の棘~駿ちゃん、大好きです…~
八重代七瑚
このレビューはネタバレを含みます▼
現在軸から過去編に入るので、フラグを散りばめて回収していく展開になっています。読んでいると、「うん?」と引っかかりを覚えますが、後々の話で種明かしされるので、何度も戻っては読み直しました!えちえちな部分も素敵なのですが、登場人物の心情や人間関係が複雑な面があるので、ストーリーも重視したい方が特にハマると思います!
以下、長めの感想です。(27話読了)
2話で駿のスマホにメッセージが連投されており、最初は母親かなと思っていたのですが、今思うと野水からだったんだろうな、と。現代軸の野水の執着はたしかに気持ち悪いですが、4年間もセ……恋人だったら話の筋としては彼女がああなってしまうのも納得いきます。
6話表紙は義母の元旦那ですが、一緒に描かれている小説を瑠璃の母親も好きだったと分かり、義母と元旦那、瑠璃の父親と実の母親は古くからの友人だと判明します。親世代の恋模様も複雑でそれだけで面白い話になりそうなのに、子供たちが両想いなのが、作品に深みを出していると思います。義母からすると、瑠璃は好きな人と友人の子供で失恋の証であると同時に、友人の遺児なわけで、嫌っているわけじゃないけど、後ろめたさや切なさから瑠璃と正面から向きあえないんじゃないかなと思います。12話と27話で瑠璃に危機が迫ったときはしっかり心配してるので、義母は悪い人ではない予感がしています。そのあたりもきっと明らかになっていくはずなので、今後の展開が楽しみです!