フォロー

0

フォロワー

0

総レビュー数

1

いいねGET

0

いいね

0

レビュー

今月(5月1日~5月31日)

レビュー数0

いいねGET0

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • 異世界女王と転生デザイナー【タテヨミ】

    Saedle/Jkyum

    よくある異世界恋愛では無かったです
    ネタバレ
    2025年3月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 広告の男装がバレてしまうシーンに引かれて読みました。
    よくある異世界恋愛かと思いきや、女性の服装が決められていることや女性は仕事しないで結婚しなければいけないという価値観へ、どう抗うかということ比重が大きいお話でした。恋愛もメインなのは間違い無いですが、読んでいるうちに恋愛より男女差別撤廃を目指す主人公と女王様を応援してしまいました。

    主人公の男装の理由が創作的なふわっとした理由ではなく、根強い男女差別が理由だったのが良かったです。ふわっとした理由でも面白ければ問題無いですが、好みでした。

    レスタを振る下りは、エナンが出てきた段階で「あ、こっちがオチなんだな〜」と思ったので分かってはいたことですが、ちょっと残念でした。多人数に好かれる主人公が好きではないし、振られる側に感情移入してしまい苦しいです。でも、その後レスタがさっぱりしているというか、あまり引きずっている素振りを見せなかったのが救いでした。

    一方で、アルシノエが振られるのは辛かったです。特にこちらは八方塞がりな境遇なのでもうエナン結婚してやれよ……と主人公とくっつくのが分かっているのに、思ってしまいました。

    主人公は好きな仕事に打ち込んで好きな人と堂々と触れ合えて、女王様はズボンを履いて髪を切って(女性は皆髪の長い国なのに)、結婚をしないままでいられる。それに対してアルシノエは結婚することを迫られる。
    自分の状況を変えようと能動的に行動した主人公と女王と、流されるまま受動的なアルシノエの比較なんでしょうか?

    確かに女性の権利のために戦っている主人公と女王は素晴らしいですが、主人公は前世での高等教育というチート、女王は後継者としての教育を受けていました。アルシノエは美しさと血筋のみを求められ教育を受ける機会も無かったのに、一体どうすればよかったのでしょうか?

    典型的な異世界恋愛みたいにかっこいい王子様が現れて救い出してくれるような話だったら、購入していなかったのでこれはこれで良いのですが、それだけが心残りです。
    いいね
    0件