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今月(10月1日~10月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 妊娠したら死にたくなった~産褥期精神病~ 合本版

    橘ちなつ

    老若男女に読んで欲しい啓蒙書
    ネタバレ
    2025年8月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 広告や無料掲載分だけを目にした時は「巷によく居るメンヘラが見立ても詰めも甘かったせいで産後うつ病になった話」という印象でした。実際作中では主人公が主治医から、精神的な未熟さと他者依存の高さを指摘されています。
    しかし読み進めて行くと単なるメンタルヘルスの話ではなく、脳神経が深刻な異常をきたし主人公が廃人として狂って行く様は「精神疾患」の恐ろしさを有り有りと教えてくれます。
    また更に恐ろしいのはメンヘラだから鬱だったから産褥期精神病を発症した訳では無く、発症原因が解明されていないため誰もが発症リスクを抱えていること。自分自身が癌やALD (筋萎縮性側索硬化症) を発症するリスクがあるように、産褥期精神病も同等の位置づけなのだと私は思いました。
    そしてホルモンの影響による精神疾患は性転換手術を受けたLGBTの方や生殖機能に何らかの疾患を発症してしまった方なども、似たような精神疾患を発症するリスクが高いことも知りました。
    最重度の精神疾患を発症するまでの経緯、そして長い闘病生活から寛解に至るまでの道のりが全て描かれているこの本は全ての人に最後まで読んで頂きたいなと強く思います。

    私自身も2人の子の母です。1人目は可愛いとも可愛くないとも思えず幸せにしなければという強迫観念での子育て、2人目は可愛いけれど死にたくて未遂を図りました。幸い自分自身がすぐ正気に戻りこのままでは駄目だ何とかしなければと泣きながら行政に連絡したり自助グループに問い合わせたり手探りで助けを求めました。そうして半年後に精神科で産後うつ病と診断され投薬とカウンセリングの2本柱での治療が始まり、数年経過した現在も治療中です。

    ホルモンはとても身近な存在だからこそ、灯台下暗しで見落としがちな存在でもあるかと思います。全ての人がどうか治療を受け生き永らえる事を強く望みます。
  • いいですか?そもそも政略とはですね。

    ゆずき暎/ユウキ

    全ての女性への参考書
    ネタバレ
    2024年10月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ゲタを履かせて貰っている詰めの甘い男性や、そんな男性にチヤホヤされ貢がれる事こそが至上の幸せだと考える寄生的な生き方の女性が、とても鋭い指摘に貫かれるお話です。
    冷静な頭脳と熱い志で人生を切り開くタフネスさは、老若男女問わずいつの時代も求められる人材像なのだと、この漫画は改めて伝えてくれます。

    学業や仕事や人間関係など、物事に対峙し邁進している全ての女性にオススメしたい作品です。