このレビューはネタバレを含みます▼
既出ですが、今のところR18要素は皆無です。兆しもありません。
結構な年の差が有り、全大体にスローテンポです。薄暗い雰囲気の漂う世界観。
2人がハッピーエンドを迎えるまでの過程をサクッと読みたい方にはオススメしづらいです。
逆に、好きな人にとっては堪らないと思います。繊細なBLがお好みなら魅了されるのでは。
各々トラウマを抱えたマネージャーとアイドルの、恋愛と言うよりトラウマと対峙する葛藤を描いた作品かもしれません。
輝樹君や、まだまだ幼いアイドル君達の言動にキュンとするシーンもありますが、基本的には切ない気持ちでいっぱいになりつつ萌える感じです。
所謂ゴールインまでの道程は長そうですが、大きな出来事や変化もなくダラダラと進んでいる訳ではありません。
展開の遅さを嘆くレビューが多いですが、あまり気になりませんでした。
個人的には、BL漫画よりもハードカバーの小説を読んでいる感覚に近いです。
展開がゆっくり進む分、2人の人間性や抱える闇が とても丁寧かつ繊細に描かれているので、ジワジワと惹き込まれ続きが読みたくて仕方なくなります。
読み進めていく内に自分自身の心の闇も擽られ、つい感情移入してしまう作品なのでは。
ネタバレが過ぎるかもしれませんが、3巻の「~という理由で人間はバイキンになるんだと知った」で何とも言えない気持ちになりました。こんな感じに胸がキュッと締め付けられるシーンが多々あります。