きもちよすぎた、訳ありワンナイト。~ライバル男子はベッドでも一枚上手
いち
このレビューはネタバレを含みます▼
この作品の良かった所はほぼ山崎さんの魅力。少年のような無邪気さやユーモアを持ち擦れているようでいてヒロインにいちず。賢き狼。どこまでも大人。こう書くと属性多すぎに聞こえるがそれだけ「豊かな人物」と言える。おまけで四季ちゃんの大きな瞳が可愛い。
冷静に考えると(そもそもTLコミックで冷静に考えてはいけない)ストーリーの根本から四季ちゃんは相当ネジが外れている。コンペの駆け引きのために体まで使っているわけだから。傍から見るとひどいハニトラである。ひとの携帯を覗き見ようとしてはいけません。しかし山崎さんが全てお見通しだった結果、倫理的なヤバさが見事に薄れて四季ちゃんに嫌悪感も抱かず、スマートな山崎さんにひたすらキュンキュンしながらとても楽しめた。作画も素敵。星5!
…と言いたい所だが、さすがにシリアス風な伏線が投げられっぱなしなのでマイナス1に。もしも作者の意図しない打ち切りで、考えていた伏線回収ができなかったなら本当にお気の毒。もしくは、シリアスを気取って無計画に怪しげな小道具(USB)や表情(山崎さんの舌打ち、課長の鋭い視線)、過去話(奥野と山崎)を匂わせ格好つけただけだったのなら、最高に格好悪い。これは作品の瑕なので。
総合的には気になる所は容易に目を潰れる作品なので非常に満足。全て個人の感想です。いち先生ありがとうございました。