このレビューはネタバレを含みます▼
建築に携わるものなら間取り見て初っ端から気づくんですが、窓のない居室のある家なんて4号建築でも確認申請も完了検査も通りません。つまり合法では建築すらできません。築100年とかでいつ増築したかもわからないような建物ならまだしも。
作中に出てくる建築士さん、気になるのはまずそこだろ、なんでこの家建築できたの?ってなぜならないー!と。構造上も無理がある。この家、木造設定なんでしょうか?
あと1軒目のあの隠し通路、たぶん間取り図から見て20cm前後ほどしかなくて子供でも通れる?狭すぎない?って幅。間取り図は不動産屋情報だと寸法適当なことがあるのでこれは実はもっとある設定かもしれませんが。
2軒目も違和感しかないです。三角形の部屋の増築はどう考えてもDIYではなく、まともな業者に頼んで増築したのなら間違いなく施工してもらえません。隣地側ではなく道路側っぽいですが外壁後退0すぎる。有り得ないけど許可がおりたとして施工中道路占有し続けてたのか?作中では殺人を出来る間取りかどうかにしか着目してませんが、それ以前の問題。あとまだ先のストーリーなのでわかりませんが地下室あったら全焼しても燃え跡の下から出てくるので、まともな建築士なら思いつきもしません。
というわけで他の方も指摘している通り、建築としては知識が乏しすぎるし、謄本をなぜとらないのが疑問でしかないのですが、作画は悪くないですしミステリー?として話の結末は気になるので先も購入する予定です。
小説の方は未読なんですが間取り等全く同じ流れなんでしょうか?小説ならまだ絵じゃない分、スルーされるかな?いや、ならないな…ってなりました。
ツッコミどころ満載という意味では面白いです。