このレビューはネタバレを含みます▼
※読了済
レビューされた他の方も書いていますが、救いがある、無い、という意味では無いかもしれません。
主人公格の子どもたちが死を逃れる術はないので、それを忌避する方には救いがないでしょう。
でもそもそも死を逃れることは、どんな人間もできません。
じゃあ、やがて死ぬ「ぼくらの」人生も救いがないのか?
その問いかけの答えの1つが、この作品にある気がします。
死を考えるから、生を考えることができる。作中のある人物のセリフです。
私はこの作品には陰鬱な側面や心に深く刺さる表現はあるけど、救いはあると感じます。
彼らが生きて、そして死んでいった意味があるから。