このレビューはネタバレを含みます▼
短編を読んでいて、書籍化してる!と手に取った1冊
ヒーローのトラウマの変更等ありますが、やはり不貞を疑うエピソードカットはかなりの改善点と思いました。ここだけでヒーローの印象がだいぶ違う。あと髪飾り。
内容としては過去のトラウマのせいで人を不幸にすると、愛する妻子から離れようとウジウジするヒーローと、体当たり+聖母のような慈愛でそれを思い直させるヒロインのお話。
ヒロインのキャラがちゃんと立っているし、ヒロインが努力してヒーローのトラウマを解消していく流れがよかったです。受け身のヒロインが好きじゃない人は楽しめると思います。
ヒーローはウジウジしてるので好き嫌い分かれますが、ヒーローがヒロインのために苦悩するのが好きな私はそこまで気になりませんでした。
短編にはいなかった部下はぽっと出感拭えませんが、意外といいキャラしてます。
陰謀や事件の流れなども結構面白く辻褄もあっていて、物語を動かすための作為的な不自然さはあまり感じません。ただ、時系列が合っていないところがあるので、そこは引っかかりました。
ヒーローが子供産んだ時にそばにいなかったことを根にもつコメントありますが、その後の子育て積極的参加である程度は帳消しできると思います。世の男性は分娩立会したって、子育てには積極的に参加しませんからね。
私のような、ヒロインが頑張って報われるお話が好きなひと向け。
ヒロインが受け身で、全てヒーローが解決し助けに来てくれるというお話が好きな人にはお勧めしません。