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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 彼女はNOの翼を持っている

    ツルリンゴスター

    人権を考えるには最高レベルの作品
    2024年10月26日
    田舎の宴席は実体験があるため、一気に引き込まれてしまった。
    私は60代の男だが、物心ついた小学生の頃からずっと、サラリーマン社会、独立してからの営業、さらに友人関係で違和感があった。この劇中に出てくる「めんどくさいやつ」とどこでも言われた。「おまえにはストレスなんてないんだろうなあ」とよく言われて「ないですよ」と返してきたが、実は(あのときもっとああすればよかったか)という反芻してウジウジしている。
    ひとりの女子高生の日常を描いているだけ。シーンも家族親族、学校だけ。しかし主題はとても大きく広い。ジェンダー平等、性の多様性、人権意識、日本社会の難点などを考える突破口になり得る良書だと思う。それでいて面白い。
    「Noと言える日本」とかいう右翼本も昔あったけど、まったく違う、むしろ逆。ていうか日本社会ではNoと言えないのがデフォルトだから、石原慎太郎はあのタイトルを付けたのだろうなあ、と思ってしまった。