このレビューはネタバレを含みます▼
亀奈先生のファンで読み始めたこの作品ですが、(他の方もレビューなさってる通り)構成は男性のシナリオライターさんが書いているようです。和葉よりやたら満井の方が心理描写が丁寧なのは、その方の経歴が満井と酷似していて、自身を投影しやすいからこそなんだろうなと思いました。
和葉は所詮想像の域なので、別れ話あたりから行動が軽薄な上にブレまくり、同性である女性にどんどん嫌われるキャラになってる。
和葉を諦められなかった純粋な満井を見れば、女性読者が多いこのジャンルでは和葉が叩かれて当たり前。当然鮫島との「お試し」だって読者は嫌でも受け入れるしかない…。
亀奈先生の作画が素晴らしいからこそ、85話のトラウマから未だに抜けきれない(泣)
身体から始まる恋愛もある。でもフィクションの世界だからこそこんな描写いらないと思う。満井のキャラが崩壊したよ。
この作品たまにリアルなところあるんですよね…。原作者さんの恋愛を漫画化したのかと思うくらい。
満井をあれほど丁寧に描写してた割に、鮫島とのお試し以降は過去と決別したからか、休刊の時には存在すらモブ。転職で悩む時に急に登場、更には全く和葉に未練もない。送別会でもそう。彼自身は仕事と私生活が充実してるって匂わせ感がある。満井の心情がある描写があれば救いだけど、それもないからもう全然わからない。
男からのきっかけが無いと前進出来ない和葉にも、満井(別れてるし当然なんだが)にも落胆した。
結局2人を絡ませる割に全く進展させないにも関わらず、満井を要所で登場させるのは、キーマンでもあるからだと期待してる。
私も満井和葉のハピエンを切望してるけど、今後2人の進展がないなら、満井は登場させなくてもいい。今カノとか見たくないし、和葉に無関心な満井見るのが堪えるんだよ。
転職してやっと和葉のバリキャリモードに入ったけど、これは満井と別れたあとに、他所見をせず見たかった姿。
やっと和葉が、自分の恋愛遍歴で満井が最愛だったと気付けたし、仕事でも成長したいという兆しが出てきた。今度こそ自分の力で頑張ってほしい。
満井が和葉に戻るなら、和葉の連絡を振り切り「お試し」に走ったことを後悔する描写が欲しい。今の満井がさっぱり分からんので、「忘れられなかった」だけじゃなくて、丁寧な満井sideストも。
最後は今まで以上の溺愛を堪能させて貰いたいです……。