めたとろんさん

作者買いです。相変わらず物語内で使用されている文物の細部までリサーチされていているのが分かる文章で、想像しやすく好きな作家さんです。

あとがきで明かされてますが『略奪花嫁』の主人公カップルの長女のお話です。読んだのがかなり前だったので、早速読み返してみたら、それぞれの主人公の性格は全く異なるものの、ストーリーはおそらく敢えて符合させて作っているようで、色々重なるエピソードがあり、両方読むと楽しめました。

また編集上の過程で削除した部分なども小出さんのブログで読めるので、そちらも読むと更に楽しめます。（あとがきのリンクは切れてるので作家名+ブログでググると良いかと）個人的にはスピンオフとするなら削除しない方が楽しめると思うんですけどねー。会社的には、そこは推さないという事なんでしょうか？

個人の好みかと思いますが、私は甘いも好きな子イジメも好物なので、今作も楽しめました。長男、双子編と続く事を期待してます〜！

こちらの作者さんが好きで、試し読みもして良さそうだから購入しましたが、84Pのあとがきもないくらいの短編でした！もっと長編読みたかったっ！

お話は、悪くいうと展開は読めますが、良くまとまっており不満はないけれど、価格には不満有りなので、申し訳ないけれど星３つで。（ページ数からいうと半額くらいが妥当な気がするのですが、レーベルにより随分価格差がありますからね…）

ヴァジレウスという単語は出てきませんが、帝国という単語はでてきますので、繋がりがあるのか、ないのか…？というところです。

レビューの高評価に誘われて購入しましたが、個人的には何故コレが高評価なのか分かりません。

一言で言うと、全体的に昼ドラみたいな内容でした。ヒーローが過去が原因で女性不信になり、ヒロイン対し、まぁ最低な態度と行いを繰り返すのですが、その内容が『ほぼほぼ精神的なDV（モラハラ）だよね。コレ』的なもので、物語全体の9割まで続く感じです。なので最後にちょっとハッピーエンドのラブラブなシーンを多少読まされても、最初の9割を読んだ印象が、将来別の形のDVが発生しそうな未来を予感させて、なんとも気持ち悪い読後感でした。

いやぁ、別の誰かと結婚した方がいいと思うけどなぁ。結局気質は変わらないから、いずれ苦労すると思うけどなぁ。子供の教育とかが原因で、また酷いモラハラ始まると思うなぁ。こういう男性って。でも、このヒロインも駄目なヒモに尽くすタイプっぽいから、ちょうど良いのかも？

とはいえ、結局最後まではキッチリ読んだので星は２つで。

完結とありますが10巻まで読んだら、あとがきで、まさかのビックリ『婚約者編』が完結という事でした。広げた風呂敷、ほぼ畳んでないし。いや〜流石にないわ。9巻までは、そこまで評価悪くなかったですが、読み終わった今は評価最悪です。
一つの話を多面的に語る（色んな登場人物の視点から）為に、話の進みが遅いです。それは作者の特徴として分かるのですが、婚約者編として完結させるなら、婚約者編内で広げた風呂敷はある程度、畳んで欲しかった。これでは少なくとも私は完結と言われても納得できません。10巻もあれば十分、畳もうと思えば畳めたと思います。あまりに重複が多いので。
主人公カップルのエロも、最初は楽しめましたが、一冊に一定数義務的に入っている感じで、最後まであまり内容も変わりばえしませんし、パターン化してしまってます。
私は、たまたまセールで安かったところにクーポンも使って、定価で買った巻は一冊もなかったですが、それでも、それでも！元値が高いので、コスパが悪く感じました。
こんな消化不良な完結だと知ってたら、買わなかったなぁ…。