このレビューはネタバレを含みます▼
最初は、切ない恋愛と、ホラーと、ちょっぴりえっちな感じのお話だなと思って軽く追い始めていたんですが、話が進むにつれてこの作者さんの心理描写や言語表現の上手さが際立っていきました。
この作者さんの言葉は、読むととても切なくて、でもあたたかい気持ちになります。
ホラーは個人的にはめっちゃ怖いです。驚かす系じゃなくて、背筋がゾーッと冷たくなる怖さです。
青野くんのお母さんの話が始まってからは、私の中で唯一無二の作品になりました。じっくりじっくり、本誌で追っています。
「頼むから愛しさと怒りを 侮蔑と恋しさを 同じ場所に置かないでくれ」このフレーズを読んだ時に、こんなにドンピシャで言い表すフレーズが何で思いつくのかと鳥肌が立ち、その後胸がぎゅうっと締め付けられて、涙が出ました。
優里ちゃんも、青野くんも、鉄平くんも、藤本くんも、美桜ちゃんも、ブルーチアのみんなも、青野くんのお母さんも、とにかくみんなみんな抱き締めたい。それで優里ちゃんにも抱き締められてみたい、なんだかそんな風に思えてしまうお話です。