おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中! 【連載版】
晴田巡/荒瀬ヤヒロ
このレビューはネタバレを含みます▼
初めはニコルがけなげで泣かせて、応援しようと思ったけど……視点がケイオスに移ってからは、ケイオスも単に不器用が過ぎるだけで、ちゃんと心ではニコルを愛していたと分かって(形ばかりの婚約者ではなく)、それからは応援したくなったけどなぁ。
ケイオスが挽回しようと奮闘し始めてからのニコルを見てると……悪いけど、私にはニコルも、本当にケイオスのことが好きだったのかなぁ?と疑問に思う。
確かに、気持ちをないがしろにされたのは事実で、それで傷ついたのも分かるけど……あんなに必死に自分に向かおうと努力を始めたケイオスを見ても、わざとか?と疑うほどに鈍感だよね。なんか、あえてケイオスの好意を感じないようにしているみたい。
もちろんそれは防衛本能なんだけど、そこまでかたくなにさせたのはケイオスなんだけど……本当に本気で好きだったのなら、あの変化に対して、少しは心が揺らぎそうなものじゃない? 私なら、絶対揺らぐ(笑)
それがないのは、ニコルも心底鈍感なのか、実は「婚約者に対して好意を持たねば」と思ってきただけなのか、という気がするんだけど。
10巻あたりの時点では、ニコルの本心も掴めなくなってきたので(私が)……作者さんが、どういう形をハピエンとするのかも、ちょっと予想がつかない。読むのがだんだん辛くなってきたので、このまま行くなら、私はこの辺でさよならかなぁ~。