このレビューはネタバレを含みます▼
アズはニナの為に自分や世界を犠牲にしているような話になってるけど、ニナがセトに救われるより先に命を落としていたらどうするつもりだったんだろう。
国外追放したのも骨と皮になるまで放置したのもニナのため、目の前で泣くニナの意見は聞かず自分の命を犠牲にするアズの行動は勝手だし、セトを育てた神父と少し似ていると思います。なのにセトがアズ→ニナは無償の愛みたいに思ってるのが理解できない。
10巻でアズがニナの今後の人生を決めて決定事項のように伝え、「また死ぬみたい」と言うくらいの不安を打ち明けたニナに対して考え直す事もせず耳障りの良い言葉で丸め込んだのを見て、アズは本当にニナが好きなのか?と疑問に思ったけど、そういう身勝手さが改善されるどころか話が進むほどに悪い方へ向かっていると感じました。
それからニナの「大好き」がセトに移ったらニナがアズにあげられるものって「この身一つ」になるから、1巻の「(勝手な事をしたアズを)許してやる(アズのために)死んでやる」展開が来そうな気がして怖いです。誰も死なないで欲しいですね。