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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 霧の城

    岩井三四二

    泣けますが、清々しい読後感。
    2024年3月17日
    戦国時代の悲しくも美しい恋物語。
    武田方の猛将、善右衛門と、信長の叔母に当たるおつや夫婦は、見た目は戦略による結婚でも、実は堅い信頼と愛情で結ばれていた。
    そもそも敵味方の関係でありながら、心底相手を思い合う二人が眩しい。
    悲劇的な最期を迎える二人だが、意外と読後感は悪くなく、むしろ清々しい。
    それは、おつやにしろ善右衛門にしろ、常に自分ではなく、まず相手、他者のことを第一に考えていたからではないか。城主としての善右衛門のノブリス•オブリージュも見事。
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  • ウツボカズラの甘い息

    柚月裕子

    文句なしに面白い
    2019年10月5日
    太っていた文絵が、中学時代の友人、加奈子の誘いにより、仕事を始め、痩せて美しくなる。しかも十分過ぎる収入を手にし、幸せな毎日を手に入れた。仕事の内容を夫に内緒にしていることが気になるが…。
    文絵の事情と、事件の捜査をする警察の様子が交互に描かれる。
    はらはらしながら読み進めるうちに、驚愕の事実が明かされる。しかも、警察の捜査の結果、意外な事実が次々とわかり…。
    どんでん返しの心地よさをたっぷりと味わえる快作です❗
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  • 高校事変

    松岡圭祐

    抜群の面白さ
    ネタバレ
    2019年8月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 非常に面白かった。
    人物が善玉・悪玉にはっきり分かれているので、安心して読める。
    あからさまな程安部首相に似ている矢幡総理は、清々しい善人振りで好ましく、戯画化された黒幕のどぎつさが薄れる程。
    SP錦織警部が、最初はヒロインに反発しながらも、次第に相手の力量を認めるようになっていくくだりは、型通りだが感動的。
    何も考えずに楽しく読める本。
  • シンデレラの純潔

    リン・グレアム/麻生歩

    シーモアに入会するきっかけになった作品
    2018年8月16日
    無料立ち読みの最後のページで、どうしても次の場面が見たい、その一心で、シーモアに入会しました。
    その場面とは、それまで貧しかったタビーが、ドレスを作るために連れて行かれたお店でのシーン、どんな素敵なドレスなのかしら、と思うと、もう我慢ができなくなって、思い切って入会しました。
    そして見た念願のタビーのドレス姿、想像を上回る美しさ、可愛いさで、それからは麻生先生の作品に夢中です。
  • 壁尻ソープ純愛秘宝(フルカラー)

    カスガ

    可愛いお話
    ネタバレ
    2018年8月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 女の子の性格がちょっと理解しがたいところもあったのですが(簡単に風俗のアルバイトを選んでしまう等)、自己中心的ではあるけれども、基本的には思いやりがあり、他人を安易にバカにしない、という美点があったので、男の子のしているのも、世間一般で言えば愚行であるけれども、この二人がうまくいけばいいな、と見守りながら、読むことができました。
    絵はとても綺麗で、雰囲気もほんわかしています。
    最後の女の子の着ているものにはびっくりしましたが、二人とも無事に大学を卒業してね。
    男の子は大学院の入試も頑張ってね。
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  • 失恋専門

    尾崎衣良

    「月に祈る」が、特に良かったです。
    ネタバレ
    2018年6月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「深夜のダメ恋図鑑」で有名な、尾崎先生の中編集です。
    失恋をする女性が主人公の、読み切りのお話が三話入っています。
    中でもいいのが、最終話の、「月に祈る」です。
    不倫をしている主人公の行動にハラハラしながら、読み続けていったところ、ラストで主人公は不倫相手と別れて幸せを掴み、その後、彼女を見守り続けてきた男性の事情が明かされます。
    余りひねりのない少女漫画だと、主人公と見守り続けてきた男性とが結ばれてハッピーエンド、ということになるのでしょうが、そこはさすがに尾崎先生で、主人公はいかにも実際にいそうな相手と職場結婚をし、その後で、なぜ男性がずっと主人公を見守ってきたが読者に知らされるのです。
    男性の気持ちを思って泣きそうになりながらも、幸せになるであろう主人公の将来を確信できて、とても読後感のいいストーリーでした。