ゆーまんさん

どうかどうか、こうちゃんと遥ちゃんが結ばれますように。
子供の頃は1年の差で、先輩後輩とカテゴライズされる。そんな年頃なら尚更、年下を好きなんて言えないよね。でも本当は好きだったこと、こうちゃんに伝わって欲しい、ちゃんと両思いだったこと。
2人の傍観者として心から見守りたくなる作品です。

身体的不自由のない人には、自由を失った、奪われた人の苦しみ、痛み、悔しさ、感じた絶望は、どれだけ時間をともに過ごしても間接的にしか見ることができない。一緒にいても自分は無力であると思い知らされながら。
それでもいつかは、樹くんと同じ目線で同じ景色を見たいと願うことで、自分にできることを見つけていき、喜びや悲しみを分けあえる存在になっていったつぐみちゃん。
失ったもののほうが多いはずなのに、望まない経験から得た新たな道を、ないものではなく、足りてるものを数えて、前向きに前向きに向き合っている樹くん。
強くて弱い。弱いけど優しい。そんな2人には心から幸せになってほしい。本当に本当に感動です。

聖くんと小和ちゃんには、このまま順調にホッコリと愛を育んでほしいなーと思います。
聖くんは柔らかくてかわいい雰囲気の持ち主なのに、至る所で男気を感じる言動にキュンとします！
小和ちゃんの隠しきれない「大好き」もかわいい！
温かく見守っていくのが楽しみな作品です。

漫画なのに自分ごとのように感情移入してしまい、ふたりの不器用な生き方に何度も何度も泣きました。心優しく繊細な一樹、人を包み込む優しさを持つ抄子の、何度もボタンを掛け違いながらも、心を通わしていくストーリー。絵が美しく表情豊かで、それぞれの気持ちが伝わってきて泣けます。
好きなのにうまくいかず、何度も何度もお互いに気持ちに区切りを付けようとしますが、友人たちに支えられながらようやくふたりが同じ景色を見ることがてきて本当によかった。気付けばふたりの周りには笑顔が溢れています。