まゆりさん

身近な所に敵を作って叩きまくっているだけの漫画。
精神的に未熟な人を悪と見なして攻撃する主人公達は、主人公達が悪口を言っている相手と同じくらい幼稚だ。
見ていて疲れるし微塵も共感できない。

第一にふきだしの入れ方がへたでセリフを誰が言っているのか分かりにくい。第二に構図やコマの運び方がへたで誰がいつ何をした、という基本的な描写が分かりにくい。ものすごく読みづらくて、漫画がへただなって思った。キャラの顔とか絵はそこまで悪くないんだけど、基本的な技術が低くて、漫画を追究してない感じが、悪い意味で少女漫画らしい。冒頭でギブアップしてしまったが、読み進めればそういう技術の部分も良くなるんだろうか。

設定はいいんだけどストーリーにこれといった芯がなくて、
一話ごとでも繋げて読んでも、ひたすらダラダラしていて読み甲斐がないという印象。
キャラクターにも愛着が湧きにくいので、旅行編とか全然おもしろくなかった。
平凡な人間の生活というのは実際にはこんなもんだろうけど
漫画・フィクションとして、テーマとか、どこに向かいたいのか、
伝わるものが欲しいなぁと思った。

ストーリーよりも絵が気になってしまう…
顎がすごいし、首幅が顔の2倍くらいあるコマがあって、いやそれどうなってんのよって笑ってしまいました。
身体はそこまでじゃないのに首から上が不安定すぎて話が頭に入ってきませんでした。

最初の頃は、ダンスを絡めた嫉妬や罪悪感などの心理描写がおもしろかったのですが、
主役が相応の努力をしているように見えないのに才能だけでうまくいってしまうこと、
特に途中からは頭の中が完全に恋愛のことばっかりでダンスはまるでおまけ状態なのに、本番ではすごい表現をして成功（これはレディもマーシーも）、という
ダンスを真剣に描いていない感じにモヤモヤします(^_^;)
しょうもない嫉妬やら恋愛絡みの劣等感でレッスンさぼったりお酒飲んで荒れたり、舞台や役のことよりも相手のことばっか考えてて
いいからちゃんと練習しろよ、舞台とちゃんと向き合えよって言いたくなります。
恋愛の描き方が子供っぽすぎるのかな。その幼稚さと社会的成功がつり合ってない感じがします。
そういう意味ではガラスの仮面がやっぱりすごいのかも。ダンス漫画なら舞姫テレプシコーラとか昴とかダンス・ダンス・ダンスールとか、もう少し踊りを大事にしてる方がいいな。