このレビューはネタバレを含みます▼
ヒロインが朝ドラのように問題に強く立ち向かう訳でもなく、オット自身がグレーゾーンの自分に悩みながらも善人に囲まれて成長するわけでもなく。
オットの悪いことを言った、した、という意識がまったく持てず、周りを悪者扱いし、挙句にさっさと忘れてしまう、周りも支える気力を失い、妻の知らないところで悪化していく社会生活の様子など、悲しいくらいリアルです。
主人公達が、周りの助けを無碍にしたり、ひとを見極められなくて不幸を呼び込んだりと悪い側面を詰め込んでいく救いのなさ、負の連鎖に、こうあってはならないと学ぶ気持ちです。
読みものとしては、もやもや感がすごい。
スカッとは出来ないけど、行く末が気になります。