にいさん

攻め視点の溺愛系だと期待して購入しましたが、試し読みまでで充分でした。70%までは読みましたが途中で読むのをやめたのでそこまでの感想です。
まず物語の世界観や登場人物たちの容姿などに対する言及がほとんどなく、受けの年齢すら不明です。おそらく10代後半なのかなとは思いますがそれにしては言動があまりに子どもっぽく、かと思えばしっかりした敬語で話すこともあったりと、人物像が曖昧で愛着を持てませんでした。
ストーリーもほぼないようなもので、基本同じ会話、同じ行動の繰り返しです。正直言って、これを小説と呼んで良いのか…。
おそらく作者自身の性癖や書きたい部分だけ詰め込んだ結果が、世界観の作りの甘さや登場人物の背景描写の薄さに現れているのではと思います。
小説投稿サイトで無料で読む分には良いと思いますが、これでお金を取るのか…という感じです。
唯一、攻めのぶれない溺愛ぶりは好みでした。