ミウさん

足の裏さんはYouTubeチャンネルは拝見していてとても面白く、品の良いきちんとした素敵な方だと思っていました。そしてこの書籍はメイクのテクニックやYouTuberになるまでが紹介されているのかと思っていました。ですが、さらりと語られる不幸な子供時代については驚きました。それを乗り越えた彼女の明るさや前向きさ、忍耐強さ、流されず正しい心を持ち続け行動する様子に感銘を受けました。親の庇護がない心細く貧しく辛い子供時代、高校生になればアルバイトができてお金を稼ぐことができることを望みに日々過ごしていたなんて、心が痛みました。彼女のように周りの人へ感謝をいつも心がける人には助けてくれる人が集まってくるもので、自身だけでなく、周りの人全てを心豊かに幸せにしてくれます。過去は変えられないがすべては自分次第、人生とはそうゆうものだと改めて思ったのでした。

猟奇殺人捜査がテーマのドラマは国内外多いが、本作はそれらとは異なり、人の尊厳や犯罪被害者を思いやる描写や表現は見当たらない。主人公の上司は作中で紹介された連続殺人犯達と同じ類の人間で、自身の特殊能力で捜査に託けて他人を、殺人の被害者を、命を踏み躙り弄んでいるだけだ。また、作者は女性が虐殺される様、乳房を切り落とす等を詳細に描き、見せ物として娯楽にして性的サディズムに耽っているだけだ。女性が虐殺されている様をただ「グロい」と嘲笑する人にとっては良い娯楽であるだろう。各巻の表紙の絵がまさに猟奇ポルノでしかない。そして登場人物達は全て怪物のような顔で描かれており、あまりにも悍ましい。

軽い気持ちで読んでいたら、とても考えさせられる内容でした。辛い状況に置かれている人が心穏やかに生きていくには、現状を受け入れ、なおかつ前向きでいる事。信念もち正しい心でいる事。それを見ていて評価してくれる人がいる事。この物語が語ってくれている気がします。主人公達はあまりに他人に自分の気持ち表現する事が下手ですが愛おしい。