このレビューはネタバレを含みます▼
もう、出だしから号泣です。整備員の三上(みかみ)と、零戦のパイロット浅群塁(あさぬまるい)のカップリング。この2人の愛と生き様を、ぜひ堪能してほしい。是正ネタバレなしで、読むことを、強くオススメします!読んで。本当、何度も泣けます。
三上が乗っていた戦艦が零戦に助けられる。その鳥のような澄んだ美しい音を響かせる戦機は、おとぎ話の船を沈める妖女、ローレライの名を持つ零戦だった。機体から出る音が危ないからと塁専属整備長となった三上は、何度も金具を取り外すが、塁には、その金具を取り付けるわけがあって…
「蒼穹のローレライ」は、尾上与一先生の代表作「1945シリーズ」全7作の4番目の作品です。「1945シリーズ」は、第二次世界大戦中の日本を舞台にした名作BL小説で、ノベルズは絶版のため、プレミア価格で取引されていました。キャラ文庫にて順次再販されることが決まり、本当にファンとしては、待ってました!という感じです。今回第1弾として、この「蒼穹のローレライ」が選ばれたのは中古市場で流通している価格が高額という理由のようです。他の話は繋がっている物もあり、話の順番に刊行されると思いますが、この「蒼穹のローレライ」は単独で読んで問題ない作品であり(碧のかたみのカップリングもちょいと出できますが)、シリーズ中最も泣ける1冊でです。が、やはり、1945シリーズと同じ順番で読みたかったなー。そうすると、この「蒼穹のローレライ」が何故シリーズ1番泣けるのかが分かります!